【研究・論文】ブルーベリーの食べる以外の利用方?-アントシアニンと抗糖化の関係性-

ブルーベリーはアントシアニンやビタミン、食物繊維などたくさんの栄養素を豊富に含んだ果物です。
生、乾燥させたもの、ジュースやジャムへの加工、サプリメント類など、私たちの生活ではブルーベリーって基本的には口から摂取しますよね。
まぁ、食べ物なんだから当たり前かとも思ったのですが、食べる以外に使われてたりしないのかなと思って少し調べて見ました。
法政大学大学院の研究の中で食べる以外の用途で使っていたものを発見しました。

食べる以外でのブルーベリーの利用方法?

この研究は化粧品化を目標にした研究なので、ブルーベリーを肌に塗ろうって感じの研究です。
僕を含め多くの人はブルーベリーって食べるものだと認識していると思います。
思いつきで調べたら出てきたので僕自身驚いています。

あ、あくまで実験・研究での話なので実際には試さないでくださいね汗

アントシアニンが抗糖化を活性させる!?

今回の論文がこちら「ブルーベリーに含まれるアントシアニンと抗糖化活性の関係性評価」です。
で表題にある糖化って何?ってところから始まるわけで汗
ロート製薬さんのHPにわかりやすい説明が載ってありました。

「糖化」とはたんぱく質に糖が結合する現象で、糖化による最終生成物を「AGEs(advanced glycation end products:終末糖化産物)」と呼びます。血管で糖化が起こると、AGEsの蓄積により毛細血管障害が起こり、肌の真皮ではコラーゲンの糖化により線維が固くなり、ハリ弾力の低下を引き起こす等、肌老化の原因の一つになると言われています。

ロート製薬HP 『表皮細胞』の糖化がシミの発生に関係する可能性を解明 https://www.rohto.co.jp/news/release/2015/0204_01/

肌で糖化が起きるとハリがなくなったり老化するよってことなのでしょう。
さて、論文の表題に戻るとブルーベリーのアントシアニンと抗糖化の関係性ってことなので、「ブルーベリーのアントシアニンに糖化を防ぐような働きがあるのか」と言うのを調べたのかな?と思って読んでいました。

食べることによっては、さまざまな機能が期待できますが”肌に塗る”と言う、食べるとは違ったアプローチだとどうなるのか…ということで、研究の結果が下の引用文です。

ブルーベリー果皮抽出液を希釈して,抗糖化活性を測 定した.コラーゲンに緩衝液を加えたコントロール区で は 24 時間後の蛍光量の数値が約 1200 に達したが,ブル ーベリー果皮の抽出液を加えると,濃度が濃くなるにつれて,蛍光量値が低くなった(図1).これより,ブル ーベリー果皮は抗糖化活性を有することが認められた.

ブルーベリーに含まれるアントシアニンと抗糖化活性の関係性評価

引用文の通りですが、結果から言うとブルーベリーには抗糖化を活性させる働きがありました!
また、図からも分かるようにブルーベリーの濃度があるほど抗糖化の活性が上がったということでした。

まとめ

今回はブルーベリーの成分を抽出して口から〜ではなく、お肌に塗る?みたいな実験・研究でした。
普段は食べてばっかり…というか食べしかいませんが笑 こういった食べる以外の視点から考えるのって面白いなと思いました。
化粧品でブルーベリーのなんとかが配合!なんてのをそういえば見たことないなと思いましたが、あるんでしょうか?
そういえば、アントシアニンの記事って書いてないな…とふと思ったので、アントシアニンのことについての記事も書こうかな、なんても思いました。

参考文献等:ブルーベリーに含まれるアントシアニンと抗糖化活性の関係性評価ロート製薬:『表皮細胞』の糖化がシミの発生に関係する可能性を解明