高山ガーデンのブルーベリー品種紹介 ユーリカ(Eureka)

2023-05-12

今回ご紹介するのはユーリカ(Eureka)です。
オーストラリア生まれの品種で最近ではポット栽培を中心に流行っている印象です。

ユーリカ(Eureka)の実の味

ユーリカの実は大粒~特大です。
特に大きいものは500円玉サイズ(直径26.5㎜)ほどにもなります。
甘くて程よく酸味があるハイブッシュ系らしい美味しさです。
最大の特徴は、皮がパリッとしていることです。
※味は人によって感じ方が違うので参考程度にしてください。

実の大きさ比較:500円玉(直径26.5㎜)、100円玉(22.6㎜)

ユーリカ(Eureka)の品種概要と栽培について

粒の大きさ
甘さ
酸味
収穫量
収穫時期 6月初旬~6月下旬

・サザンハイブッシュブルーベリー
・オーストラリア、MBO社が育成。パテント種。
・樹高はまだ育成中なので割愛。
※高山ガーデンでは高さ2m程度のところに防鳥・防虫用のネットを設けているので樹高が半強制的に2m程度で止まります。樹高は参考程度に見てください。

栽培に関して

芽から収穫までの様子

ユーリカの成長を時系列に並べてみました。
撮影した年が違うので微妙にずれるかもしれませんが、高山ガーデンのユーリカが芽が開き始め→開花→実がつく→収穫時期までの成長です。
①3月初旬 芽が少し開いてきました。
②3月中旬 芽が開き、花の部分もわかるようになりました。
③4月初旬 花芽はだいぶ開き、花も開花寸前です。
④4月中旬 花が満開の頃です。
⑤4月下旬 花が落ちはじめ、小さな実がついてきました。
⑥5月初旬 花が完全に落ち、実は徐々に大きくなり始めました。
⑦6月初旬 1番果が収穫できました。
芽が開いてから収穫まで、約3カ月ほどかかることがわかります。

ユーリカ:3月初旬の様子
ユーリカ:3月中旬の様子
ユーリカ:4月初旬の様子
ユーリカ:4月中旬の様子
ユーリカ:4月下旬の様子
ユーリカ:5月初旬の様子
ユーリカ:6月初旬の様子

開花時期の早さ

実がとれるようになる状態になって今年で3年目に入ります。
昨年も感じていましたが、ユーリカは高山ガーデンにある他のハイブッシュも含めて花が咲くのが早いです。
完全に咲くタイミングが違うわけではないので受粉しないわけではないですが、受粉を手助けしてくれるハチがあまり飛んでいないので少し心配になります。(昨年は無事に実をつけてくれたので、そこまで心配はしていませんが。)
ただ、咲くのが早いので下手をすると春先のまだ寒い時期(3月上旬)に少し日が照って暖かい日が続くと花が開きかけます。この時期は下手をすると霜が降りたりするので、咲いてしまうと霜でやられてしまいます。
実が大きくて日持ちもする方なので良い品種なのですが、受粉や結実に関しては少し心配な点が残ります。
何年か様子を見てみないとわかりませんが。


ユーリカ(Eureka)品種名の意味

ユーリカ(Eureka)は、ギリシャ語で何かを発見したことを喜ぶ言葉だそうで、古代ギリシャの数学者アルキメデスが叫んだとされる言葉だとか^^;
ですが、ユーリカと名付けれた由来としては次のほうがっしっくりする気がします。
それはこのユーリカがオーストラリア生まれの品種であるというところから考えられます。
オーストラリアでユーリカ(Eureka)というと、「ユーリカ砦の反乱」という民主主義の第一歩と言われる出来事があるそうです。
「オーストラリア生まれの品種の第一歩」なんて意味が込められているのかもしれません。
※実際の品種名の由来は知らないので想像の話です。

ユーリカの花 花も大きい