2026年4月中旬のブルーベリー畑の様子 〜白い花から緑の赤ちゃんへ。ブルーベリー開花・結実の時期と品種別の違いを比較〜

4月の内子は、一雨ごとに畑の景色が塗り替えられます。 今回は、4月13日と27日の比較写真を並べてみました。 たった二週間ですが、ブルーベリーたちは「開花のピーク」から「結実(実がつく)」へと劇的な進化を遂げています。
「開花」から「結実」へ。4月の劇的ビフォーアフター
たった2週間ですが、白い花が主役だった畑は、今や『緑の赤ちゃん(実)』が主役の畑へと一気に様変わりしています。そのドラマチックな変化を品種ごとにご覧ください。
サザンハイブッシュ系
まさに開花のピークを終え、花から小さな実へと変化しています。4月13日と27日の写真を並べると、その進みの早さに驚かされます。

鈴なりの白い花が満開のミスティ。
こうしてみるとやはり花芽が多い品種です。
これでも1/3~半分くらいは落としているはずなのですが…。

たった2週間で白い花冠がハラハラと落ち、あとには小さな緑の実(幼果)がびっしりと姿を現しました。減らしてたつもりですが、やっぱりまだ多い気がする…。

他の品種がまだ蕾を抱えている中、13日の時点ですでにチラホラ実ができていたユーリカ。
花も大きいので存在感がある品種です。

フロリダサファイアも13日時点でチラホラ実ができています。

27日の時点ではほとんどの花が落ちて、ツヤのある緑の赤ちゃんへと変化しました。この時期の成長は本当に早く、毎日畑を見るのが楽しみな瞬間です。

オニールは13日時点ではまさに開花のピーク。

2週間で開花を通り越して結実が始まっています。この「一気に進む」感覚こそが、内子の春の勢いを感じさせてくれます。

スターも13日時点では開花のピークですね

27日になるとスターの可愛らしい星型のがくの間に、小さな膨らみが見えてきました。順調に受粉が進んでいる証拠です。

13日の時点で、透き通るような白い花がバランスよく咲き誇っています。シャープブルーも実の付け方を間違えると大変な品種です。摘花をしてあげて調整します。

ニューハノーバーは他の品種に比べると、この時点ではまだ力強く膨らむ「蕾」の状態。同じサザンハイブッシュでも遅めの品種なので動き出しも遅いです。

13日時点では、まだ固く閉じた蕾。
トワイライトはまだ導入してから数年しかたっておらず、いまいちペースがはっきりしていませんがサザンハイブッシュの中では遅めな品種です。大粒でおいしいやつです。
ノーザンハイブッシュ系

スパルタンはベル型の白い花が綺麗に咲き揃っている状態。
花の形が個人的に好きな品種です。ブルーベリーの王様なんて言われる品種ですが、その名にふさわしいなと思ったり。

花が落ち、受粉を終えた実がぷっくりと膨らみ始めています。

小さな緑色の実が顔を出しています。デュークもユーリカと同じくらいの速さで実はなります。

ブルーレイは13日時点で、少し赤みを帯びた蕾から白い花が開こうとしている、瑞々しい瞬間を捉えています。

13日の時点でもぎっしりと花芽をつけています。
パトリオット、ブルーレイは実がぎゅうぎゅうになるのですが花芽からぎゅうぎゅうですね笑

バークレイも13日はまだ蕾の状態。ノーザンハイブッシュ系の中でも、少しゆっくりと準備を進めるタイプです。
ゼリーのような食感が美味しい品種です。

ドレイパーも13日時点では、まだ固く閉じた蕾。新しい品種でこれも大粒の品種です。枝から勢いのある品種でこれから期待の品種でもあります。
ラビットアイ系
ハイブッシュ系が実を膨らませる一方で、ラビットアイ系はようやく満開。この時期の畑は、小さな実と花が同時に楽しめる一番贅沢な景色になります。この開花時期の差があるからこそ、私たちは長い期間、旬のブルーベリーを皆様にお届けできるのです。

ブライトウェルは13日時点で、ピンクがかった可愛らしい蕾が膨らんでいます。この「ゆっくりとしたスタート」が、夏の後半まで収穫を楽しめる理由です。

すごい花芽の数のウッダード。
ラビットアイに多いのがこの花芽の多さです。
これを全部ならせると、とんでもないことになります。

全部つけたいのは山々ですが、味や大きさのこともあるし、なによりこのままでは木が疲れてしまうため、半分以下の調整をするのが重要になります。

サウスランドは13日時点だと蕾がようやく色づき、先端が少し開き始めた状態。それにしても赤いですね。

2週間で景色が激変。ハイブッシュ系を追いかけるように、一気に開花が進んでいます。

オクラッカニーは27日時点で、ベル型の白い花が綺麗に咲き揃っています。晩生種らしい落ち着いたペースで、しっかりと受粉の時を待っています。

僕がラビットアイ系の中で好きなフクベリーも27日には純白の花を咲かせています。

27日、満開のピークを迎えています。
ラビットアイ系は白い花、ピンクの花と品種ごとにはっきり違いますが、オースチンは白タイプです。
写真を見て「花芽が多すぎて大変そう」と思われたかもしれません。
実は、この溢れるような花芽をあえて「落とす」のが、これから5月にかけての仕事です。
全てを実らせないことでおいしさと木の健康をアップさせます。
全体のまとめ

「こうして振り返ると、4月中旬からの2週間は、ブルーベリーたちが『花という装い』から『実という命』へと、全エネルギーを注いでバトンタッチをする期間でした。
特にラビットアイ系(ウッダードなど)の圧倒的な花芽の数を見ていると、自然の豊かさと同時に、僕たち農家がどこで鋏を入れ、どこで『引き算』をするべきかの責任も強く感じます。
5月からは新緑が深まり、緑の実が少しずつ、でも確実に大きくなっていく季節に入ります。
これからの畑の変化も、どうぞ楽しみにしていてください。」














